デイリーレポート(2022年10月12日配信)

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WRITER 山中康司
代表理事
金融リテラシー協会は、日本の金融立国化に貢献し、日本の新たな未来を創造するために設立された協会です。 詐欺にあわない知識、お金を活かすための知識、ふたつの知識の普及・啓発を行い、国民生活の向上と日本経済の発展に貢献し、金融経済教育の分...

東京市場では高値圏でのもみあいとなり介入前高値に近づくもトライしきれずという動きが続きました。NY後場には145.90レベルと介入前高値に並び、いつ新高値を更新してもおかしくない状態で引けました。

ユーロドルは東京昼過ぎに0.9670レベルと週間安値は更新したものの下げきれず、その後は買い戻しが目立つ流れが続きました。NY市場では米金利低下とともに一時0.9775レベルの高値をつけたものの、引けにかけてはポンドの下げとともにユーロも変われる前の水準に押しています。

ドル円は東京市場に入り146円台乗せと介入前の高値を更新していますが、この程度の動きでは介入は出ないと見られ、その後も底堅い展開が続いています。しかし、安心してドルを買うと介入が出てくるのでは無いかといった疑心暗鬼がドルの急騰を抑えていますが、いっぽうで146円割れではドル買いオーダーも入ってきている様子です。

昨日も書きましたが、昨日は特に何もありませんでしたから、日柄的には今日明日あたりで高値をつけ反落する可能性を引き続き考えたいところです。またユーロドルは英中銀による国債買い入れ延長が無いことを嫌気したポンド売りがユーロ売りにつながっています。

本日は全般にドルが底堅い動きが続きそうですが、急激に上昇する動きがあればそろそろドル売りへの転換を考えたいところです。日柄的にドル円はいつ急反落おかしくないため、本日も広い値幅を提示しておきたいと思います。
 ドル円  144.50〜146.80
 ユーロ  0.9640〜0.9750
 ユーロ円 140.50〜142.50



配信日:2022年10月12日