デイリーレポート(2019年10月25日配信)

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WRITER 山中康司
代表理事
金融リテラシー協会は、日本の金融立国化に貢献し、日本の新たな未来を創造するために設立された協会です。 詐欺にあわない知識、お金を活かすための知識、ふたつの知識の普及・啓発を行い、国民生活の向上と日本経済の発展に貢献し、金融経済教育の分...

昨日のドル円は小動き欧州市場序盤のユーロ円の買いで前日高値を若干上回ったものの上がりきらず、またNY市場ではダウの下げに反応して下押しする場面はあったものの下がりきらず。終日のレンジも26銭と動意薄のまま一日を終えました。

いっぽうユーロドルは、欧州市場序盤に発表されたフランスのPMIに反応してユーロ買いが先行したもののドイツPMIは悪く短時間の行って来いで、ECB理事会街となりました。理事会では予想通りの現状維持と緩和継続の確認にとどまりましたが、追加緩和への言及が無かったことでユーロ買い。しかしドラギ総裁会見で改めて景気の下振れリスクに触れたことでまた行って来い。その後ジョンソン首相が総選挙実施に言及したことからポンド売りがユーロにも波及し1.1093レベルまで下押し後にやや戻して引けました。

ドル円はまったく動きが感じられませんが、こうなってくると上下ともにオーダーも近い水準に厚く入ってくることとなり、何か目立ったニュースでも入ってこないともみあい継続となります。週末前で積極的な取引もしにくいでしょうから基本的に昨日のレンジが若干広がる程度の動きを考え、108.45〜80のレンジを見ておきます。

ユーロは経済指標とECB理事会とで2度買いが入って行って来いを繰り返したことで上値の重たさを感じさせましたが、ジョンソン首相が総選挙に言及したことで、下押しが確定する一日となりました。ユーロ圏の景気は弱いままで、ブレグジットの不透明感も続く中、ここ一週間ほどでザラ場のチャートは高値圏を形成、もう一段の下押しの可能性が出ています。本日はユーロドル、ユーロ円とも上値が重たい流れを考え、ユーロドルが1.1070〜1.1120、ユーロ円は120.35〜85とします。

レポート全文は http://www.ascendant.jp/gain/daily/Daily.pdf

週足チャートは http://www.ascendant.jp/gain/daily/Weekly.pdf



配信日:2019年10月25日