デイリーレポート(2022年8月22日配信)

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WRITER 山中康司
代表理事
金融リテラシー協会は、日本の金融立国化に貢献し、日本の新たな未来を創造するために設立された協会です。 詐欺にあわない知識、お金を活かすための知識、ふたつの知識の普及・啓発を行い、国民生活の向上と日本経済の発展に貢献し、金融経済教育の分...

ドル円は東京朝方からドル買いが先行、その動きがNY前場まで続きました。背景には米金利の上昇がありましたが、10年最利回りは同様にNY前場まで上昇し2.998%と3%の大台目前まで上昇しました。最近のFRB関係者によるタカ派発言が今週のジャクソンホールにおけるパウエルFRB議長の講演にも見られるのではないかという思惑が強そうです。

ユーロドルではドル高の流れが終日続きNY後場には一時1.0032レベルとパリティを試そうという動きにつながりました。週末前ということでトライはしなかったものの今週は週初からいつパリティ割れを見てもおかしくない流れとなるでしょう。

今週は25日からジャクソンホール(経済シンポジウム)が開催され注目のパウエル議長講演は26日(金)日本時間23時からのスタートとなります。週末まではパウエル議長がタカ派の発言を行うのではという思惑が続くと考えられ、米金利が底堅くその動きに連れてドルも上昇を続けやすい流れにあります。ただ先週後半の動きがやや速かっとこともあり、週初は様子見のスタートと思われます。

ドル円だけでなくユーロドルのドル買いの方がパリティ割れというターゲットがあるだけに動きが出る時は速そうですし、前回パリティ割れは一度見ていますので、今回はそれほど抵抗も無いものと思われます。

本日もドル押し目買いのイメージで以下のレンジを見ておきます。
 ドル円  136.80〜137.50
 ユーロ  0.9985〜1.0055
 ユーロ円 137.20〜137.95



配信日:2022年8月22日