デイリーレポート(2022年8月19日配信)

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WRITER 山中康司
代表理事
金融リテラシー協会は、日本の金融立国化に貢献し、日本の新たな未来を創造するために設立された協会です。 詐欺にあわない知識、お金を活かすための知識、ふたつの知識の普及・啓発を行い、国民生活の向上と日本経済の発展に貢献し、金融経済教育の分...

ドル円は早朝にドル売りが先行したもののすぐに買い戻しが入り、東京時間は135.42レベルまでじり高の動きを見せました。しかし前日高値は超えられず欧州時間はじり安、一時早朝安値を割り込み134.65レベルの安値をつけてNY市場入り。NY市場に入り発表された経済指標が予想よりもかなり強かったことから改めてドル買いの動きとなり、複数の地区連銀総裁のタカ派発言も加わって135.90レベルまで上昇して高値引け。

ユーロドルはNY市場までドル円と同様の動きをしていましたが1.01台後半で鈍い動きとなっていました。NY市場に入ってからはドル買いの動きとともにユーロ売りとなり、最近のドイツでの熱波など悪材料もあることから1.0079レベルまで水準を下げて安値引けとなりました。

昨日も書きましたが、最近の地区連銀総裁によるタカ派発言が昨日も繰り返されました。FOMC議事録をハト派的と解釈したエコノミストは個人的にはミスリードしていると考えます。繰り返しになりますが、FRBのインフレ目標2%台に落ち着くまでは引き締めスタンスを維持する流れは間違いありません。そして引き続きドル円に関してはドルは下がったら買いの流れが続くでしょう。

ユーロドルも昨日はFRBのタカ派思惑でドル買い・ユーロ売りとなりましたが、熱波でライン川で船舶運行に支障が生じているなど、ユーロそのものの悪材料もあります。ユーロドルも上がったところは売りという流れで改めてパリティをトライする流れにあると見ていてよいでしょう。

本日は週末前でポジション調整も入りそうですが、それでもドルが底堅い流れを考え、押し目買いのイメージで以下のレンジを見ておきます。
 ドル円  135.60〜136.60
 ユーロ  1.0030〜1.0120
 ユーロ円 136.80〜137.70



配信日:2022年8月19日