デイリーレポート(2022年8月17日配信)

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WRITER 山中康司
代表理事
金融リテラシー協会は、日本の金融立国化に貢献し、日本の新たな未来を創造するために設立された協会です。 詐欺にあわない知識、お金を活かすための知識、ふたつの知識の普及・啓発を行い、国民生活の向上と日本経済の発展に貢献し、金融経済教育の分...

ドル円は東京前場から底堅い動きとなっていましたが米金利が上昇する動きとともにNY朝方には134.69レベルまで上昇しました。引けにかけては日計りの利食い売りも出て134円台前半に押して引けました。

ユーロドルはドル高の動きとともにユーロがじり安となっていましたが、ユーロ円での円売りも出ていたことからNY朝方の安値は1.0122レベルまでとなりました。引けにかけては1.0195レベルと似中高値を更新後にやや押して引けています。

ドル円はドル高地合いが続いていますが、底堅い株価やみずほの日銀当座にマイナス金利が適用されたとのニュースに円売りも出ていました。通常、金融機関はペナルティが適用される残高未満に抑えますが、資金需要が鈍く仕方なくペナルティのマイナス金利適用になったと見られます。一時的な動きに過ぎないと見られますが、本日以降も一応注意です。

ユーロは米金利とともにドイツ金利も上昇したことからNY市場ではユーロ買い戻しに動きましたが熱波の影響もあり、さらにライン川の水位が低下するようだとドイツ経済への悪影響が広がる懸念からユーロは上値を抑えられやすくなります。

本日もドルが底堅い流れの中でユーロの戻り売りは出やすいと考え、以下のレンジを見ておきます。
 ドル円  133.70〜134.60
 ユーロ  1.0110〜1.0190
 ユーロ円 135.90〜136.90



配信日:2022年8月17日