デイリーレポート(2022年8月10日配信)

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WRITER 山中康司
代表理事
金融リテラシー協会は、日本の金融立国化に貢献し、日本の新たな未来を創造するために設立された協会です。 詐欺にあわない知識、お金を活かすための知識、ふたつの知識の普及・啓発を行い、国民生活の向上と日本経済の発展に貢献し、金融経済教育の分...

ドル円は本日10日発表の米国CPIを前に様子見が強まっていましたが、昨日は東京朝方から米金利がじり高になる動きとともにドル円もじり高となっていました。それでも終日のレンジは54銭に留まり、本日の結果(予想8.7%、前回9.1%)を見てから判断したいという参加者が大半だったようです。

ユーロドルは東京市場では動かず、欧州市場に入りロシアが欧州向けガスの供給は継続するとの発言に欧州市場序盤は買いが先行しました。しかしドル円同様にドル買いの動きも出ていたことから、1.0248レベルで高値をつけると、引けにかけては買われる前の水準に押して引けました。

本日のCPIは最近のコモディティ価格の落ち着きなどもあって前回でインフレはピークアウトしたとの見方がある一方で、簡単には収まらず9%近い数字になるとの見方も出ています。予想通りか予想よりも低ければ利上げ加速思惑の後退から株式市場は好感してリスクオン、そうでなく予想よりも強い場合はリスクオフという動きになりそうです。

為替市場はその時の反応が難しいところですが、強いCPIは利上げペース加速と考えドル高という先週の雇用統計直後の反応に近くなりそうです。しかし、でもその場合んでもよほど予想からずれた数字でないと、それをきっかけに方向感が出るというところまでは無いように思います。

本日は数字次第という面が強いたて、予想レンジは示さないでおきます。



配信日:2022年8月10日