デイリーレポート(2022年8月4日配信)

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WRITER 山中康司
代表理事
金融リテラシー協会は、日本の金融立国化に貢献し、日本の新たな未来を創造するために設立された協会です。 詐欺にあわない知識、お金を活かすための知識、ふたつの知識の普及・啓発を行い、国民生活の向上と日本経済の発展に貢献し、金融経済教育の分...

ドル円は朝方はNY市場の流れを受けてドル買いが先行していましたが、仲値前後にドル売りが出たことをきっかけに後場早い時間帯には132.28レベルまで下押しが入りました。その後欧州市場では改めてドル買いの動きとなりNY市場では強い経済指標と前日に続いてFRB関係者のタカ派な発言が続いたことで134.55レベルまで上伸後、引けにかけては利食いも入り134円割れでのクローズ。

ユーロドルはNY市場までは上下しながらも底堅く1.0210レベルまで水準を切り上げました。NY市場ではドル買いの動きから1.0123レベルまで下げた後、引けにかけてはやや買い戻され前日終値と同水準で引けました。

ドル円は相変わらず良く動きますが、FRB関係者が政策金利のピーク水準を現在の市場参加者のコンセンサスよりも高く、また来年中の緩和への転換を否定するなど昨日もタカ派な発言が続きました。インフレが収まる前のハトは的な見方に対して牽制してきていることは確かですが、そうなると来週発表されるCPIもまだまだ高いのかといった憶測も出てきそうです。

当面はドル円は安値を見た感じですが、135円では戻り売りを考える向きも出てくるでしょうから、広めのレンジでの取引を前提に日々レンジを考えることとなりそうです。いっぽうでユーロドルは動きが鈍く、ドルの動きとユーロ円の動きとで相殺されている流れです。本日はもみあいを考え以下のレンジを見ておきます。
 ドル円  133.10〜134.30
 ユーロ  1.0130〜1.0200
 ユーロ円 135.40〜136.40



配信日:2022年8月4日