デイリーレポート(2022年8月2日配信)

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WRITER 山中康司
代表理事
金融リテラシー協会は、日本の金融立国化に貢献し、日本の新たな未来を創造するために設立された協会です。 詐欺にあわない知識、お金を活かすための知識、ふたつの知識の普及・啓発を行い、国民生活の向上と日本経済の発展に貢献し、金融経済教育の分...

週明け1日もドル円は終日ドル安・円高の動きを続けました。中長期的に縁を売っていた向きのポジション調整が未だ続いていることが主要因ですが、材料的には先週同様に米国に波及してきた景気後退りスクに加え、昨日は米下院議長が台湾を訪問することに対して中国が強力な対抗措置を取ると発言したこともドル売り要因となりました。東京朝方には133円台半ばからスタートしたもののNY引け間際には131.60レベルまで下げ安値引けとなりました。

ユーロドルはドル円でのドル安に引っ張られてのドル売り・ユーロ買いの動きとなりましたが、ドル円だけでなくユーロ円でも売りが広がったことからユーロドルの買いは限定的で始値比+35pips、1日のレンジも70pipsに留まりました。

ドル円は下げ止まらない流れが続き年初来高値の139.39レベルから見ると本日早朝時点で8円以上の下げとなっています。しかし今年3月以降の急速な円安の動きが115円水準から始まったことを考えると24円の上昇に対して3分の1程度の押しです。円売りポジションもまだまだ残っていることを考えると短期的には130円の大台を試しやすい流れになってきたと言えそうです。

ユーロドルはドル売りの動きに沿ったユーロ外以上にドル円とともにユーロ円も下げが大きくなっていることから上昇ペースはかなり鈍い状況です。欧州の景気後退懸念も積極的にはユーロ買いに動きにくくしていますが、テクニカルには最近の高値圏を上抜けてきたためスピード差はあるものの緩やかなユーロ買いという流れが考えられます。

本日は昨日の流れを継続しやすいと考え以下のレンジを見ておきます。
 ドル円  130.00〜131.75
 ユーロ  1.0225〜1.0300
 ユーロ円 133.75〜135.25



配信日:2022年8月2日