デイリーレポート(2022年7月14日配信)

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WRITER 山中康司
代表理事
金融リテラシー協会は、日本の金融立国化に貢献し、日本の新たな未来を創造するために設立された協会です。 詐欺にあわない知識、お金を活かすための知識、ふたつの知識の普及・啓発を行い、国民生活の向上と日本経済の発展に貢献し、金融経済教育の分...

本日本文のみとなります。(チャートは原則として月曜と大きな変化が見られた時に更新します。)

ドル円は底堅いものの米国CPIの発表を控えて137円前後でのもみあいを続けていました。注目の米国CPIは予想を大きく上回る年率9.1%となったことで米金利が急上昇する動きとともにドル円も大幅高。やや押す場面も見られましたがNY昼前には137.87レベルへと年初来高値を更新し、引けにかけては137円前半へと押しました。

ユーロドルもNY市場まで小動きでしたがパリティを試しきれずに1.00台後半でのCPI待ち。CPI後に多くの市場参加者の期待通りに0.9998レベルとパリティ割れを見たものの、よほど短期筋のユーロ売りポジションが溜まっていたのか買い戻しが殺到し、米金利の乱高下とともに1.01台前半へと急速に値を戻しました。引けにかけては1.00台半ばへとジリ安の動きとなりましたが、ユーロドルはいったん達成感も出て次のパリティ割れには時間がかかるかもしれません。

ドル円は基本的にドル高の流れにありますが、直近ではユーロドルの下げに引っ張られている面も強く、ユーロドルにパリティ割れの達成感が出る中で138円前後はいったん高値になる可能性があります。日柄的にも本日前後でドル売りの動きが出やすいと見ています。長期的にはユーロドルも更に下を試しそうですが、今日のところは小休止でしょう。

本日は以下のレンジを見ておきます。
 ドル円  137.00〜138.00
 ユーロ  1.0000〜1.1100
 ユーロ円 137.75〜138.75



配信日:2022年7月14日