デイリーレポート(2022年7月6日配信)

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WRITER 山中康司
代表理事
金融リテラシー協会は、日本の金融立国化に貢献し、日本の新たな未来を創造するために設立された協会です。 詐欺にあわない知識、お金を活かすための知識、ふたつの知識の普及・啓発を行い、国民生活の向上と日本経済の発展に貢献し、金融経済教育の分...

本日も本文のみとなります。

ドル円は東京前場は前日の流れを受けてドル買いが先行しましたが、後場以降は株価とともに上値が重くなり高値を切り下げる展開が続きました。しかし、欧州市場にユーロドルが急落したことによるドル買いの動きも重なって135円台半ばでは底堅く上下ともに値幅を狭めての引けとなりました。

ユーロドルは東京市場では若干底堅い動きとなっていましたが、欧州市場序盤に仕掛けと見られるユーロ売りが入りました。その後NY昼前までは欧州株とユーロドル双方の下げがお互いに下げを加速させ、NY昼過ぎに1.0235レベルの安値をつけ、引けにかけては若干戻して引けました。

ドル円は今回も上値の重たい流れとなってきましたが、前回の136円台後半からの下げも137円からの下げもおよそ2円50銭程度であることから今回も134円をやや割り込む程度の下げはありそうですが、そこからさらに下げるにはユーロドルでのドル高の動きもあり、株安によるリスクオフあるいはクロス円での円買い戻しといった動きが必要でしょう。

ユーロドルは3度目の正直で1.03台半ばを割り込み2017年安値を大きく更新する動きとなりました。欧州景気に対する不安がベースにありますが、テクニカルに2017年安値を下抜けパリティ(1ユーロ1ドル)を目指す展開が今後続きそうです。

本日もユーロは上値の重たい展開、ユーロ円の下げがドル円の下げにつながるという流れを見そうですから、以下のレンジを見ておきます。
 ドル円  134.60〜135.80
 ユーロ  1.0200〜1.0320
 ユーロ円 138.00〜139.50



配信日:2022年7月6日