デイリーレポート(2022年7月5日配信)

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WRITER 山中康司
代表理事
金融リテラシー協会は、日本の金融立国化に貢献し、日本の新たな未来を創造するために設立された協会です。 詐欺にあわない知識、お金を活かすための知識、ふたつの知識の普及・啓発を行い、国民生活の向上と日本経済の発展に貢献し、金融経済教育の分...

本日本文のみとなります。

ドル円は株式市場で売りが先行する動きとともに下げ134.78レベルの安値をつけましたが金曜安値は試せず、東京後場は株価が回復する動きとともにドル円にも買い戻しが入りました。海外市場に映ってからもドルは底堅い展開となっていましたが、NY市場が休場だったこともあり全般に鈍い動きが続きました。

ユーロドルは東京市場では動かず、欧州市場では一時的な上下は見られたもののその後は再び全く動かなくなり一日の値幅も47pipsに留まる動意薄の一日でした。

ドル円は新規の材料が無いと長期的な日米金利差拡大によるドル買いの動きとなりますが、最近は株式市場の下げに伴う円買いの動きも見られ米国株式市場が一段安となると円高方向に動くこともあるでしょう。

ただ、昨日の欧州市場でバイデン大統領が今週中にも対中関税の引き下げを発表するという観測記事も出ていたことで、株式市場が上昇する動きとなれば改めてドル円の買いにつながりそうです。いっぽうでゼロコロナの歪みで中国経済は減速、不動産関連ではデフォルトも発生していることを考えると、米金利上昇とともに株式市場には重石の方が多いように思えます。

ユーロドルはデギンドスECB副総裁やドイツ連銀総裁のタカ派な発言はあったものの目立った反応は無く、ECBタカ派メンバーの発言という程度で流されたようです。ただ7月ECB理事会までまだ時間があり、0.25%利上げが確定事項なのか、あるいは0.5%の可能性もあるのかという思惑は今後出てくることにはなりそうです。

本日はドル円、ユーロ円は底堅くユーロドルは横ばいを考え以下のレンジを見ておきます。
 ドル円  135.50〜136.50
 ユーロ  1.0400〜1.0475
 ユーロ円 141.30〜142.50



配信日:2022年7月5日