デイリーレポート(2022年7月4日配信)

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WRITER 山中康司
代表理事
金融リテラシー協会は、日本の金融立国化に貢献し、日本の新たな未来を創造するために設立された協会です。 詐欺にあわない知識、お金を活かすための知識、ふたつの知識の普及・啓発を行い、国民生活の向上と日本経済の発展に貢献し、金融経済教育の分...

ドル円は東京市場寄り付き直後に135.99レベルの高値を見た後は日経平均株価が下げる動きとともにリスクオフの円買いの動きとなりました。欧州市場序盤には134.74レベルの安値をつけましたが、押しでは買いも見られ135.20レベルをもみあいの中心としてそのまま週末クローズとなりました。

ユーロドルは東京市場では上根は重たかったものの動かず、欧州市場昼過ぎにドイツの長期債利回り低下とともに対ドル、対円ともに売りが広がりました。NY前場には1.0365レベルと改めて安値をトライするかに思えましたが、米国3連休前の買い戻しから1.04台前半に戻して引けました。

ドル円は東京市場で見た134円台後半が安値となりましたが、その後のもみあいでも着実に高値を切り下げ、きっかけがあれば売りで試したいという動きが続きました。週明けも海外市場で戻していた日経平均が下げるようであればリスクオフの円買いとなりそうですし、クロス円も上値が重くなっていることから金曜安値を試しやすい地合いにあります。

ユーロドルは1.03台半ばをトライして2017年安値を何処かで下抜ける流れにあるとは思いますが、金曜も失敗した格好となりました。ただ先週も着実に高値を切り下げる動きとなってきていることから、今週中にも年初来安値、2017年安値と下抜けていく可能性は高そうです。

本日は3主要通貨ペアともに上値の重たい展開を考えますが、NY市場が休みのため積極的な動きにはつながらないと考え、以下のレンジを見ておきます。
 ドル円  134.50〜135.30
 ユーロ  1.0380〜1.0460
 ユーロ円 140.20〜141.20



配信日:2022年7月4日