デイリーレポート(2022年7月1日配信)

著者画像
WRITER 山中康司
代表理事
金融リテラシー協会は、日本の金融立国化に貢献し、日本の新たな未来を創造するために設立された協会です。 詐欺にあわない知識、お金を活かすための知識、ふたつの知識の普及・啓発を行い、国民生活の向上と日本経済の発展に貢献し、金融経済教育の分...

本日も本文のみとなります。

ドル円は前日に137円をつけ達成感もあった様子で東京市場では株安も重なって上値が重たい流れが続きました。海外市場に入り米金利低下と日経先物の下げを見て改めて売りが広がりNY市場ではユーロドルの買いがドル円の上値を抑える結果となり135.55レベルまで下げ安値圏で引けました。

ユーロドルは東京市場では全く動かず、欧州市場では欧州株も下げたことをきっかけにユーロ売りとなり、一時1.0382レベルまで水準を下げました。しかしNY市場に入り弱い米国経済指標に反応したドル売りから買い戻しも出る中で、ロンドンフィキシングの実需もドル売りとなったこともあってユーロドルは1.0489レベルまで高値を切り上げ高値引けとなりました。

ドル円は137円台をつけたことやNY市場が3連休となることから本日は動きにくい1日となりそうですが、7月FOMCで0.75%利上げがコンセンサスとなる中で昨夜発表された個人消費が弱かったことから今後の景気減速懸念が改めて懸念されています。ただ、依然として円独歩安の流れに大きな変化は無いと見られ、現状では135円がサポートとなってくるでしょう。

ユーロドルは一時的に売りが強まり今年3度めの1.03台半ばをトライするかもという感じでしたが、全般的なドル売りの流れの中で一気に買い戻されにわかショートが切らされた動きとなりました。ただ、ユーロドルでもドル高の流れに変化は無くどこかで1.03台半ばをトライし2017年安値を下抜ける動きが出てくる可能性は相当に高いと言えるでしょう。

本日もドルの戻り売りが出やすい流れを考え、以下のレンジを見ておきます。
 ドル円  135.30〜136.20
 ユーロ  1.0435〜1.0500
 ユーロ円 141.80〜142.60



配信日:2022年7月1日