デイリーレポート(2022年6月24日配信)
ドル円は東京前場から上値が重たい展開となっていましたが、首相と黒田日銀総裁の会談で円安懸念を共有したことも材料とされたようです。欧州市場以降は米金利も低下した動きがドル円の下げ要因となりました。NY前場には10年最利回りが3%の大台目前まで水準を下げ、ドル円も134.27レベルまで水準を切り下げましたが、引けにかけては135円に近づきました。
ユーロドルは東京市場では動かず、欧州市場に入り発表された主要国のPMIが弱かったことからユーロドルは売りが強まりました。しかし、前日同様に1.05割れの買いもしつこく、NY前場は米金利低下も手伝って1.0554レベルまで戻しました。その後は改めてユーロ売りが目立ち1.05レベルを再度トライしたものの引けにかけてはやや戻しています。
ドル円は136円台で短期的な高値を見た格好となりましたが、長期的なドル高・円安の流れには変化がなく、どこで買うかと考える参加者が圧倒的に多いようです。昨日も134円台前半へと下げたものの135円近くへと戻しましたし、週末を控えていることから本日は下がったところで丁寧に買うという動きになりそうです。
ユーロドルもは米金利も欧州の金利も7〜9月期に利上げを控えているものの利上げ幅としては米国の方がはるかに大きく、長期的にはユーロ安(ドル高)へと動きやすい流れと言えます。ただ短期的には1.05割れの買いもしつこく上下ともに動きにくい流れになってきたようです。
本日は以下のレンジを見ておきます。
ドル円 134.50〜135.30
ユーロ 1.0490〜1.0560
ユーロ円 141.50〜142.5
配信日:2022年6月24日