デイリーレポート(2022年6月22日配信)

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WRITER 山中康司
代表理事
金融リテラシー協会は、日本の金融立国化に貢献し、日本の新たな未来を創造するために設立された協会です。 詐欺にあわない知識、お金を活かすための知識、ふたつの知識の普及・啓発を行い、国民生活の向上と日本経済の発展に貢献し、金融経済教育の分...

本日も本文のみとなります。

ドル円は東京市場では動きが鈍かったものの、欧州市場に入り日米金融政策の方向性の違いから改めてドル円で買いが入ったことに加え、ECB関係者からタカ派な発言が続いたことからユーロ円の買いも目立ったことで年始来高値を上回る動きとなりました。その後も引けにかけてドル買いが続き136.71レベルへと高値を更新し、そのまま高値圏での引けとなりました。

ユーロドルは前日から押し目では買いが入る流れが続いていましたが、ECB関係者が9月0.5%利上げであったり、マイナス金利は過去のものちなるといった発言が続いたことでユーロが対ドル、対円でつよぶ組む展開となりました。しかし先週高値はトライしきれなかったことでNY市場ではドル円同様にドル高となり東京市場の水準に押して引けました。

ドル円は先週の債券先物市場における長期金利の乱を日銀が抑え込んだことから日米金利差が今後も拡大するいっぽうとの見方が改めて強まっての新高値更新となりました。直近で135円台のもみあいが続き、値頃感でドル円を打っていた向きのストップもあった様子です。ただテクニカルには136円台半ばはターゲットとなっていたこともあって、逆にここから上の水準は買いにくくなってくると見ています。

ユーロドルはタカは発言が続いたものの仮に7・9月にECBが合計0.75%の利上げに動いてプラス金利になっても、その間の米金利はさらに上昇しているため、一方的なユーロ高相場とはなりにくい流れです。ただ、ユーロ円は日欧金利差が拡大していきますので、買いが出やすい地合いが今後も続きそうです。

本日は底堅いものの更なる円安は見込みにくいと見て、以下のレンジを見ておきます。
 ドル円  135.75〜136.75
 ユーロ  1.0475〜1.0550
 ユーロ円 142.75〜143.95



配信日:2022年6月22日