デイリーレポート(2022年6月21日配信)

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WRITER 山中康司
代表理事
金融リテラシー協会は、日本の金融立国化に貢献し、日本の新たな未来を創造するために設立された協会です。 詐欺にあわない知識、お金を活かすための知識、ふたつの知識の普及・啓発を行い、国民生活の向上と日本経済の発展に貢献し、金融経済教育の分...

本日本文のみとなります。

ドル円は日経平均が金曜高値を超えた直後から一転大幅安となった動きを見て同様にドル買いからドル売りへと転じました。欧州市場序盤には134.53レベルまで水準を下げていましたが134円台半ばでは押し目買いを狙う向きも多く、引けにかけては135円台を回復しました。ただ米国が休日だったこともあって最近のドル円にしては静かな一日だったと言えます。

ユーロドルも基本的に静かな一日で東京前場に1.05台に乗せて以降は1.05台前半の狭い値幅で細かく上下する程度の取引に終始しました。

ドル円は先週の一連の金融政策イベントで動いた後の小休止ですが、134円台半ばの買いと135円台半ばの売りとに挟まれて現状はどちらに抜けるのか様子を見ている段階です。長期的には日米金利差拡大から依然としてドル高を考える向きが多いものの、昨日も円安懸念発言が出るなど、短期筋は利食いを先行させ下がったところで買い直したいというスタンスのようです。

ユーロドルも基本は米欧の金利差が拡大方向にあるため売られやすい地合いにあるのですが、最近は1.04割れでは買いも根強くやや方向感が失われてきた印象です。また日欧金利差からユーロ円の買いが直近ではユーロドルの下支え要因となっています。

本日ももみあいを考えて、以下のレンジを見ておきます。
 ドル円  134.65〜135.45
 ユーロ  1.0490〜1.0555
 ユーロ円 141.80〜142.50



配信日:2022年6月21日