デイリーレポート(2022年6月7日配信)

著者画像
WRITER 山中康司
代表理事
金融リテラシー協会は、日本の金融立国化に貢献し、日本の新たな未来を創造するために設立された協会です。 詐欺にあわない知識、お金を活かすための知識、ふたつの知識の普及・啓発を行い、国民生活の向上と日本経済の発展に貢献し、金融経済教育の分...

ドル円はNY市場まで高値圏でのもみあいを続けていました。NY市場では米金利が上昇し10年債利回りが3%の大台乗せ、その後も上昇を続け引け間際には3.047%にまで上昇する動きとなりました。ドル円は米金利上昇に素直に反応しNY市場では年初来高値を上抜け132.01レベルの高値をつけ、若干押して引けました。

ユーロドルは東京市場では動かず、欧州市場序盤にドイツ、フランスが休場で参加者が少ない中で買いが先行しましたがすぐに元の水準へ押してのNY市場入り。NY市場では米金利上昇によるドル買いがユーロドルを押し下げ、1.0684レベルの安値をつけ若干戻して引けています。

米金利はNY引け後も上昇し、米国株は夜間取引で下げていますが、為替市場はドルが続伸しドル円は132円台半ばへと水準を切り上げ、ユーロドルもNY時間の安値を下抜けてきました。米金利の上昇が続く間はドル高の流れが続きそうですが、中期的には2002年高値の135.15レベルを視野に入れ始めました。

ユートドルは9日にECB理事会があり、タカ派な金利見通しが示される可能性もあることから、ここからの急速な下げは考えにくく、結果としてユーロ円が底堅い展開となってきそうです。

ドル高のスピードがやや速い点はきになりますが、本日はドル円はやや広めに以下のレンジを見ておきます。
 ドル円  131.70〜132.90
 ユーロ  1.0650〜1.0700
 ユーロ円 140.70〜141.90



配信日:2022年6月7日