デイリーレポート(2022年6月3日配信)

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WRITER 山中康司
代表理事
金融リテラシー協会は、日本の金融立国化に貢献し、日本の新たな未来を創造するために設立された協会です。 詐欺にあわない知識、お金を活かすための知識、ふたつの知識の普及・啓発を行い、国民生活の向上と日本経済の発展に貢献し、金融経済教育の分...

本日本文のみとなります。

ドル円は東京早朝に130.24レベルと週間高値を更新しましたが、その後はユーロドルでのドル売りの動きに引っ張られNY市場朝方に129.51レベルまで下押し後やや戻して引けました。

ユーロドルは東京市場では動きが鈍かったものの欧州市場に入り前日のポジション調整と思われる買い戻し、また来週のECB理事会に向けてタカ派的な方向性が示されるとの思惑も重なってユーロドルは終日買い戻しが目立ち、引け間際には1.0750レベルまで水準を切り上げ高値引けとなりました。

また注目のOPECプラスでは増産は決定されたものの、制裁で算出が減少しているロシアの産出量を埋めるにも足りない日量20万バレル程度の増産に留まったことから会合前に下げた分を取り戻す格好となりました。

本日は米国雇用統計もありますが、既に完全雇用に近くよほどコンセンサスから外れた数字が出ない限りは一時的な値動きにとどまると見られ、昨日のドルの上値が重たい流れをユーロドルを中心に継続しやすそうです。

本日は以下のレンジを見ておきます。
 ドル円  129.50〜130.00
 ユーロ  1.0735〜1.0795
 ユーロ円 139.30〜139.90



配信日:2022年6月3日