デイリーレポート(2020年6月26日配信)

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WRITER 山中康司
代表理事
金融リテラシー協会は、日本の金融立国化に貢献し、日本の新たな未来を創造するために設立された協会です。 詐欺にあわない知識、お金を活かすための知識、ふたつの知識の普及・啓発を行い、国民生活の向上と日本経済の発展に貢献し、金融経済教育の分...

本日都合によりレポート部分のみとなります。

ドル円は前日からのドル買い戻しの流れを継続し、週間高値を上抜けるとストップオーダーも巻き込みながら、NY市場の朝方には一時107.45レベルの高値をつけました。ただ、目立った材料があって買われたわけでもなく、引けにかけては107.11レベルまで押して引けています。

いっぽうユーロドルはドル円と同様のドル買い・ユーロ売りの動きが続きました。ECBが決めたユーロ圏以外の中銀へ流動性を供給するファシリティ新規導入は、為替市場ではユーロの需給緩和がユーロ売りという捉えられ方をしたようですが、その後のドル売り直し(ユーロ買い)の動きを見ている限り、対象が中銀となっていることもあり影響は限定的でしょう。

ドル円は106円台前半は買い、107円台半ばは売りという上下の範囲をここ数日で確認したこととなりましたが、新規材料が出てくるまではこのレンジの中での動きを継続しやすいと見ています。市場参加者はやや加熱した反応をしやすい状況となっていることから、本日は週末を前にドルの上値が重たくなりそうです。107.40レベルをレジスタンスに106.90レベルをサポートとする流れを見ておきます。

ユーロは対ドル、対円ともに週前半の上げを後半に下げてきている動きとなっていますが、ドルの動きもユーロの動きも方向性がはっきりしているわけではありません。しかしポジション的にはここ2週間ほどユーロ買いが増えていたことを考えると今週の高値が目先の高値となり、依然として戻り売りのほうが出やすい地合いと見てよさそうです。本日はユーロドルが1.1190〜1.1240、ユーロ円は120.00〜50のレンジとします。



配信日:2020年6月26日