デイリーレポートについて(2019年10月1日配信)

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WRITER 山中康司
代表理事
金融リテラシー協会は、日本の金融立国化に貢献し、日本の新たな未来を創造するために設立された協会です。 詐欺にあわない知識、お金を活かすための知識、ふたつの知識の普及・啓発を行い、国民生活の向上と日本経済の発展に貢献し、金融経済教育の分...

東京市場のドル円は上値の重たい株価とともにやや水準を下げたものの、半期末ということもあって総じて動意薄の状況が続きました。欧州市場に入りユーロが下げる動きとともにドル円でもドル買いの動きに転じNYの昼過ぎには前日高値と並ぶ108.18レベルの高値をつけ、そのまま底堅い地合いで引けました。いっぽうユーロドルは、東京市場では動きは見られませんでしたが、欧州市場に入り弱めのドイツの経済指標をきっかけにユーロ売り、金曜安値を下回り一時1.0885レベルと連日の年初来安値更新となりました。引けにかけては若干戻して引けています。

ドル円は9月末ということもあって東京勢の動きは鈍い一日となりましたが、ユーロに引っ張られてドルは底堅い地合いとなりました。ただ株式市場に比べると妙に底堅い動きに対する違和感もあり108円台で安定するとも思えません。本邦機関投資家も下期に入りGPIFが外債投資を増やすといったニュースが出ていますので、おそらくはそれに沿ってドル買いを増やした向きがいるといったところだと思います。実際に出てくるときには一定の動きは見られるでしょうが、今日明日のテーマではありません。本日も基本は戻り売りを考えて108.20レベルをレジスタンスに107.80レベルをサポートと昨日のレンジを中心とした動きを見ておきます。

ユーロドルは、ドイツの経済指標の弱さが最近のユーロ売りに繋がっていますが、2017年安値と2018年高値の78.6%(61.8%の平方根)押しが1.08143と1.08台前半となっているため、もう少しの下押しがありそうな反面でそろそろ下げ止まる水準に近づいている点には注意が必要です。年単位の値動きでは誤差の範囲内とも言えます。そうは言っても引き続きユーロは戻り売りを考え、ユーロドルが1.0875〜1.0920、ユーロ円は117.45〜117.95とします。

レポート全文は http://www.ascendant.jp/gain/daily/Daily.pdf

週足チャートは http://www.ascendant.jp/gain/daily/Weekly.pdf



配信日:2019年10月1日