デイリーレポート(2022年4月20日配信)

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WRITER 山中康司
代表理事
金融リテラシー協会は、日本の金融立国化に貢献し、日本の新たな未来を創造するために設立された協会です。 詐欺にあわない知識、お金を活かすための知識、ふたつの知識の普及・啓発を行い、国民生活の向上と日本経済の発展に貢献し、金融経済教育の分...

円安が止まりません。昨日も円安スピードが速いという発言が出た程度で市場参加者はそれ以上の動きはできないと完全に当局の足元を見た展開が続いています。ドル円は126円台後半から128円台後半へと2円以上の円安を終日歩むこととなり、本日早朝には129円台に乗せています。

いっぽうユーロドルは東京後場から欧州市場序盤にユーロ買い戻しの動きが見られた程度で、それ以外はほとんど動きが見られず、一日のレンジも54pipsに留まりました。

市場の関心は円独歩安へと向かい材料的に日米金利差拡大、米国にとってドル高は輸入物価上昇を抑える効果から対円での急激な動きにも日本の当局と意見を揃えることは難しいだろうということで、ドル売り介入などはあり得ないという見方が広がっています。日本独自に円を買いたくなる、日本へ投資したくなるという正攻法を示すしか方法は無いでしょう。

既に129円台ですから今週中にも130円の大台、中期的には2002年高値の135.16レベルを目指す流れとなってくるでしょう。ドルが最強、資源国通貨、欧州通貨と続き円が最弱という動きがしばらくは続きそうです。

本日もドル円、クロス円の押し目買い、ユーロドルはもみあいを考え以下のレンジを見ておきます。
 ドル円  128.60〜129.60
 ユーロ  1.0760〜1.0810
 ユーロ円 138.80〜139.90



配信日:2022年4月20日