デイリーレポート(2022年3月18日配信)
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ドル円はFOMCを終えて高値圏でのもみあいを続けていましたが、NY市場昼前にユーロが買われる動きとともにややドル売りが目立つ流れでした。ただ急速な円安が進む中で本日の日銀会合後の黒田日銀総裁会見にも注目が集まり、動きにくい地合いでの引けとなりました。
ユーロドルは前日からの流れを受けて買いが先行する流れでしたが、NY市場に入りオランダ中銀総裁が年内2回の利上げに言及したことから買いが強まり、実需のユーロ買いも加わって1.1137レベルまで上昇しました。引けにかけては調整の売りも見られ、1.10台後半に押して引けました。
ドル円は材料的には円買い材料が無いのですが、円安のスピードが速すぎることや、当局から為替市場を注視と最初の牽制発言が出ていることを考えると、このまま120円までストレートに上がり続けるとは考えにくい状況です。本日午後の黒田総裁が円安論者としてどのような発言をするのかも見極めたいところです。
ユーロは国によって温度差はあるものの現状のインフレに対してかなり懸念があることは間違いありません。条件次第としながらも年内2回と複数回の利上げに言及する中銀総裁も出てきたことで、今後ますます緩和縮小の思惑が広がりそうです。ただ目先は停戦協議がどうなるのかのほうが注目度は高いですし、週末前ということもあり本日は調整の売りが出やすいのではないかと見ています。
本日は3主要通貨ペアともに上値が重たい展開を考え以下のレンジを見ておきます。
ドル円 118.20〜118.90
ユーロ 1.1040〜1.1110
ユーロ円 131.00〜131.85
配信日:2022年3月18日