デイリーレポート(2019年9月30日配信)

著者画像
WRITER 山中康司
代表理事
金融リテラシー協会は、日本の金融立国化に貢献し、日本の新たな未来を創造するために設立された協会です。 詐欺にあわない知識、お金を活かすための知識、ふたつの知識の普及・啓発を行い、国民生活の向上と日本経済の発展に貢献し、金融経済教育の分...

東京市場のドル円は日経平均株価に沿った動きとなり前場は円高、後場以降は円安と目立った材料が無い中、底堅い地合いで海外市場入り。欧州市場でも強い株価とともに週間高値を上抜ける動きの中で仕掛け的なドル買いも加わって、一時108.18レベルの高値をつけましたが、NY市場ではダウが下げる動きとともに週末前の調整も入って107円台後半へと押しての引けとなりました。

いっぽうユーロドルは東京市場では上値が重く、一時1.0904レベルの安値をつけました。欧州市場序盤にも売りが強まる場面が見られましたが、東京前場の安値はトライしきれずじり高。その後ECBのエコノミストが欧州景気に対して強気の見方を示したこともあって上昇に転じ、NY市場では1.0959レベルまで水準を切り上げました。その後、引けにかけては高値圏でもみあいのまま引けました。

ドル円は本邦主要企業が半期末ということもあって、小口の実需が仲値で出たあとは様子見姿勢が強まると考えられます。仲値で水準が変わればそこを中心として海外市場入りまではもみあいになりやすいでしょう。また、ドル円は先週半ばから底堅い展開を続けていますが、株式市場は上下とも似たような水準でのもみあいとなっていて、ユーロ安の影響があるとはいえ、108円台を積極的に買っていく流れではありません。本日も108円台では売りが出やすいと見て、108.05レベルをレジスタンスに107.65レベルをサポートとする流れを見ておきます。

ユーロドルは金曜はそれまでの下げに対する調整に対する買い戻しとなりましたが、欧州景気の弱さが変わったわけでもなく、このまま上昇トレンドに変化する流れではありません。上がったところでは売り直しが出やすいと言えるでしょう。ユーロも戻り売りを考え、ユーロドルが1.0920〜60、ユーロ円は117.60〜118.20とします。

レポート全文は http://www.ascendant.jp/gain/daily/Daily.pdf

週足チャートは http://www.ascendant.jp/gain/daily/Weekly.pdf



配信日:2019年9月30日