デイリーレポート(2022年1月19日配信)
ドル円は日銀会合の結果発表前から買い戻しが強まり、現状維持の発表直後に115.06レベルの高値をつけました。これは先週末に可能性は低そうなものの日銀の緩和縮小思惑があったことの反動です。しかしその後は急速に日経平均株価が下げる動きの中でドル円も早朝水準へと押し、海外市場では114.60レベルをもみあいの中心とした小動きに終始しました。
ユーロドルは東京後場の日経平均の下げ、海外市場ではダウ先物の下げと株式市場に売りが強まったことからユーロ円が下げたことに加え、ホワイトハウスがロシアのウクライナ攻撃の可能性について言及したことでユーロが全般に売られる結果となりました。
ウクライナ問題も大きいとはいえ、昨日のNY株式市場は主要株価指数が軒並み大幅安となり、短期的には下げに転じた可能性が強くなってきました。来週のFOMCを前に先に株式市場に動きが出てきた格好ですが、当面は株式市場は戻り売りが出やすくなると考えられ、為替市場でもリスクオフの動きが強まりやすいと言えます。
昨夜はユーロドルの下げもあり、その動きがドル円ではドル買いに作用した面がありますが、ドル円も戻り売り方針でよいでしょう。本日も株式市場を見ながらとなりますが、3種用通貨ペアともに戻り売りを考え、以下のレンジを見ておきます。
ドル円 114.40〜114.90
ユーロ 1.1295〜1.1345
ユーロ円 129.60〜130.20
配信日:2022年1月19日