デイリーレポート(2019年9月12日配信)

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WRITER 山中康司
代表理事
金融リテラシー協会は、日本の金融立国化に貢献し、日本の新たな未来を創造するために設立された協会です。 詐欺にあわない知識、お金を活かすための知識、ふたつの知識の普及・啓発を行い、国民生活の向上と日本経済の発展に貢献し、金融経済教育の分...

ドル円は前日の流れを継続し東京市場からリスクオンムード、株式市場が底堅い動きとなったこともあって107円台後半へと水準を切り上げました。海外市場に移ってからは底堅いもののもみあいが続き107.75前後での小動きとなりました。いっぽうユーロドルは東京市場では動きが見られず、欧州市場以降に売りが強まりました。買い戻しが一巡したこと、本日のECB理事会における追加緩和思惑を材料に改めて売りが強まり、NY前場には1.0985まで水準を切り下げ、引けにかけては1.10台前半へと戻しました。

ドル円は、NY引け後に108円台を見ていますが、年初来高値からのレジスタンスラインがちょうど108円水準に位置しているため、108円台にしっかりと乗せてくるとテクニカルには一段高を見る向きが増えそうですが、ここまで既にかなり上げてきていることから、逆にいったん反落する可能性のほうが高いように思えます。本日は108.10レベルをレジスタンスに107.70レベルをサポートとする流れを見ておきます。

ユーロドルは本日のECB理事会次第ですが昨日もこれまで同様にECBの緩和に対して市場参加者が過大な期待を寄せすぎているようにも思えます。マイナス金利を0.1%程度拡大させフォワードガイダンスを強化する程度だと、出尽くし感からのユーロ買い戻しにつながる可能性のほうが高いかもしれません。これも結果次第なので、理事会とドラギ総裁の会見を見るまでは本日は動きにくくなるでしょう。理事会までのレンジとして、ユーロドルが1.0995〜1.1035、ユーロ円はドル円の影響でやや底堅く118.65〜119.15とします。

レポート全文は http://www.ascendant.jp/gain/daily/Daily.pdf

週足チャートは http://www.ascendant.jp/gain/daily/Weekly.pdf



配信日:2019年9月12日