デイリーレポート(2021年11月1日配信)

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WRITER 山中康司
代表理事
金融リテラシー協会は、日本の金融立国化に貢献し、日本の新たな未来を創造するために設立された協会です。 詐欺にあわない知識、お金を活かすための知識、ふたつの知識の普及・啓発を行い、国民生活の向上と日本経済の発展に貢献し、金融経済教育の分...

ドル円は木曜に目先の底をつけ金曜は総選挙の週末を控えてポジション調整が先行していました。全体的なドル買い戻しの動きも出ている中で、ロンドンフィキシングで大口のユーロドルの売りが出たことでドル円も一段高となり114.10レベルまで上昇後にやや押して引けました。

ユーロドルはドル買いの動きとともにじり安の展開が続いていましたが、ロンドンフィキシングでは大口の売りがストップオーダーも巻き込んで、1.1535レベルと年初来安値に迫る水準にまで売りが強まりました。引けにかけてはやや戻したものの、ECB理事会後の上げ幅を全て失い、改めて売り目線になった月末でした。

ドル円は113円台前半で底固めをして、昨日の総選挙の結果で自民が単独で安定多数と事前の大幅議席減予想が懸念に終わったことで、日経先物が上昇、為替市場も円安となり金曜の高値を超える動きとなっています。ただ、114円台半ばも売りが強いと考えられ、本日のところは戻り売りも結構出てくるものと見ています。

ユーロドルは引き続き上値が重たい展開が予想されますし、ユーロ円も買い戻しが先行して入るものの、ドル円の上値が重くなってくればユーロドルとともに下げやすい地合いであることは変わりません。

本日は以下のレンジを見ておきます。
 ドル円  113.80〜114.20
 ユーロ  1.1530〜1.1575
 ユーロ円 131.55〜132.05



配信日:2021年11月1日