デイリーレポート(2021年10月14日配信)

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WRITER 山中康司
代表理事
金融リテラシー協会は、日本の金融立国化に貢献し、日本の新たな未来を創造するために設立された協会です。 詐欺にあわない知識、お金を活かすための知識、ふたつの知識の普及・啓発を行い、国民生活の向上と日本経済の発展に貢献し、金融経済教育の分...

昨日のドル円はNY市場までは小動き高値圏でのもみあいを続けました。NY市場に入り発表された米国CPIが予想よりも強かったことから一時的にドル買いが強まり高値を113.81レベルまで切り上げましたがそこまで。その後はユーロドルでのユーロ買い・ドル売りに引っ張られてやや上値の重たい一日となりました。

ユーロドルは前日に直近安値を更新したもの下げきれず、昨日は東京前場から買い戻しが先行する動きが目立ちました。その後もじり高の展開を辿り米国CPIに反応し一時的な下押しは入ったものの、週間高値を上抜け1.1597レベルまで買われ高値圏での引けとなりました。

昨日のドル円はようやく若干の調整を挟んだもの、ユーロ円での買いも出ていたことから下値も限定的な動きにとどまりました。おそらく多くの押し目買いを考える向きも買いきれていないと思われ、引き続きドル円、クロス円での円安地合いを継続するものと考えられます。

ユーロドルは長期チャートでは反転パターンを完成したと見られるものの、思いのほか強めの反発を挟んできたことで今回もいったんダマシっぽい動きを見て、そこから改めて下げるといったこれまでにも何度も見てきたパターンを繰り返す可能性もありそうです。拡散型ウェッジを形成中だとすると当面は非常に難しい局面を迎えるかもしれません。

本日はユーロは対ドル、対円とも押し目買いが継続しやすく、ドル円は下げなければ買いが湧いてくる動きが予想されます。
 ドル円  113.20〜113.65
 ユーロ  1.1580〜1.1620
 ユーロ円 131.30〜131.75



配信日:2021年10月14日