デイリーレポート(2021年10月7日配信)

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WRITER 山中康司
代表理事
金融リテラシー協会は、日本の金融立国化に貢献し、日本の新たな未来を創造するために設立された協会です。 詐欺にあわない知識、お金を活かすための知識、ふたつの知識の普及・啓発を行い、国民生活の向上と日本経済の発展に貢献し、金融経済教育の分...

ドル円は東京市場では前日のドル買いの流れが継続、長期金利が上昇を続けたことも重なって東京後場には111.79レベルの高値をつけました。しかし、欧州市場序盤以降は米金利が下げに転じる動きとともにドル円も下げに転じ、NY前場に111.20レベルまで水準を下げ、それ以降は株式市場が上昇に転じたことから買い戻しも出ての引けとなりました。

ユーロドルは東京市場ではドル高の流れの中でやや売りが先行していましたが、欧州市場に入り欧州株式市場の下げとともにユーロは対ドル、対円で下落、欧州市場昼前には1.1529レベルと安値を広げました。その後は株に買い戻しが出たことからやや買い戻されての引けとなりました。

ドル円は下値を見た後の買い戻しが続いていましたが、昨日は欧州市場以降の米金利低下(債券買い)と株安の動きによってリスクオフの動きとなったようです。ただ、リスクオフも継続的な材料とはならず、債券、株式、商品など他市場の動きを見ながら明日の米国雇用統計までは方向感が出にくい流れが続きそうです。

いっぽうユーロドルは改めて安値を更新する動きとなってきたことからテクニカルにも一段の下押しを攻めやすく、戻り売りが上値を抑える流れが続きやすいと見ています。本日はドル円が横ばい、ユーロは対ドル、対円とも上値が重たいと考え以下のレンジを見ておきます。
 ドル円  111.20〜111.60
 ユーロ  1.1520〜1.1570
 ユーロ円 128.30〜128.90



配信日:2021年10月7日