デイリーレポート(2021年9月21日配信)
週明けの金融市場はエバーグランデ破綻懸念によるリスクオフ相場となりました。9月に入ってからずっと懸念されていたものの、中国政府も一企業の影響が金融システム全体に影響が出ないように配慮するはずだとの楽観的な見通しも強く、これまではそれほど大きな動きは出ていませんでした。
しかし、今週は20日から23日まで返済や償還が集中する一週間で、おそらくは債務不履行が起きるという思惑から昨日は朝から株式市場が前面安、NY市場後場までこの流れはが続きNYダウは一時1000ドル近い下げを演じました。引けにかけ、そして本日の早朝相場で買い戻しは出ているもののまだ安心できる状況ではありません。
為替市場はアジアから欧州市場にかけてはリスクオフの円買いが目立ち、ドル円、ユーロ円で下げ、NY市場ではドル売りの動きからユーロドルはやや買い戻される動きとなっていました。ドル円は一時109.32レベルの安値をつけましたが、前週安値を試さなかったこともあって、早朝相場では買い戻しが出ています。
本日も株式市場を見ながらの展開となりますが、明日にはFOMCが控えていることや東京勢は木曜も祝日となっていることから為替市場は株式市場ほど激しい動きにはならないはずです。特にドル円はやはり109円台前半は買いだったと後から振り返る流れになりそうです。またユーロドルは1.17割れは今回も買いが控えていそうでした。
本日は以下のレンジを見ておきます。
ドル円 109.30〜109.70
ユーロ 1.1700〜1.1745
ユーロ円 128.20〜128.65
配信日:2021年9月21日