デイリーレポート(2021年6月24日配信)

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WRITER 山中康司
代表理事
金融リテラシー協会は、日本の金融立国化に貢献し、日本の新たな未来を創造するために設立された協会です。 詐欺にあわない知識、お金を活かすための知識、ふたつの知識の普及・啓発を行い、国民生活の向上と日本経済の発展に貢献し、金融経済教育の分...

ドル円はドル高円安の流れを続け仲値すぎにはFOMC後の高値を上抜け、欧州市場昼前には一時111.11レベルとコロナショック以来のドル高値をつけました。しかし、111円台では売りも出たこと年初来高値更新の達成感もあり直後には110.66レベルまで反落後、111円近くに戻しての引けとなりました。

ユーロドルはドル円とともにユーロ円の買いも強まったこと、またドイツのPMI速報値が強かったこともあり欧州時間に買いが強まり、NY朝方には1.1970レベルの高値をつけました。しかしNY市場では全般的なドル高の動きに引っ張られて1.1920レベルへと押し上値の重たい地合いでの引けとなりました。

ドル円は4月安値を起点とする上昇トレンドの中での動きを続けていますが、上昇ウェッジを上抜けたことから、サポートラインと平行に引いたラインによる上昇チャンネルを想定することが妥当なようです。ただ、上昇チャンネルの上限も111.20レベルとなっていて短期的にはいったん反落しやすい水準にあると見られます。

またユーロドル、ユーロ円も先週大きく下げた水準から買い戻され、特にユーロ円は下抜けた平行上昇チャンネルのサポートラインまで戻してきたことから、短期的には反落しやすい水準といえます。本日は3主要通貨ペアともに下げやすいと見て以下のレンジを示しておきます。
 ドル円  110.65〜111.15
 ユーロ  1.1900〜1.1950
 ユーロ円 131.95〜132.55



配信日:2021年6月24日