デイリーレポート(2019年8月9日配信)

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WRITER 山中康司
代表理事
金融リテラシー協会は、日本の金融立国化に貢献し、日本の新たな未来を創造するために設立された協会です。 詐欺にあわない知識、お金を活かすための知識、ふたつの知識の普及・啓発を行い、国民生活の向上と日本経済の発展に貢献し、金融経済教育の分...

ドル円は方向感がはっきりせず最近にしては狭いレンジ内でのもみあいに終止しました。しかし、上値が重たい印象は続き、NY市場ではトランプ大統領がドル高を牽制する発言を行ったことも上値を抑える結果となりました。いっぽうユーロドルは、NY市場までは目立った動きは見られませんでしたが、トランプ大統領発言でドル売りユーロ買い、その後イタリアの連立与党間の対立から総選挙実施を視野に入れた発言が出たことでユーロ売りの動きとなりました。ただ、ユーロも値幅は限定的で方向感は出ないままの一日となっています。

ドル円は、米中間の貿易摩擦によるリスクオフが一巡し、いったん落ち着きを取り戻してきてはいますが、何も前進していることが無い以上、積極的なリスクオンに動くことはできませんし、引き続きドルが買われる局面では丁寧に売りという流れが続きます。来週は日本の企業がお盆で動きが鈍くなりますが、それでも戻り売りが現在の本流です。本日も戻り売りを考え、106.20レベルをレジスタンスに105.70レベルをサポートとする流れを見ておきます。

ユーロドルは細かな材料が色々と出たのですが、ユーロ買いもユーロ売りもミックスした内容であり、火曜以降のレンジ内で上下を繰り返すのみでした。イタリアでは新たに政治の問題も出てきていますし、リスクオフでのユーロ円売りも出やすい地合いに変化はありませんので、ユーロドルはもみあいも上値が重たい一日となりそうです。本日はユーロドルが1.1165〜1.1215、ユーロ円は118.25〜75とどちらも戻り売りを考えています。

レポート全文はこちら http://www.ascendant.jp/gain/daily/Daily.pdf



配信日:2019年8月9日