デイリーレポート(2021年5月13日配信)
本日、本文のみとなります。
NY市場が始まるまでは日経平均続落の影響はあまり見られず、緩やかな米金利の上昇と下落の動きに沿ってやや買われた後に元の水準に押してNY入り。NY市場に入り発表されたCPIは前年比+4.2%と予想を大きく超える数字となり、この数字を受けて10年債利回りは1.7%を回復しドルも大きく上昇、引け間際には109.71レベルの高値をつけ、そのまま高値引けとなりました。
いっぽうユーロドルもNY市場まではユーロ売り後のユーロ買い(ドル買い後のドル売り)とドル円と歩調を揃えていましたが、CPI発表直後こそユーロ売りとなっったもののその後切り返して東京朝方の高値を超えさらにCPI直後の安値を下抜けと乱高下する展開となりました。引けにかけてはユーロ売り(ドル買い)が目立ち、1.2066レベルをつけて安値引けとなりました。
CPIが強い数字が出るのは昨年同時期との比較ですから当然強くて当たり前なのですが、それでも予想以上に強かったことからFRBの想定よりもテーパリング時期が早まるのではないかとの思惑から金利上昇、そしてドルも強い動きとなりました。このままドル買いが続くにはもうひとつ材料が欲しい感じもしますが、先週の雇用統計後のドル安は一時的なもので終わり、ドルの押し目買いが出やすい流れになってきたと考えられます。
本日はドル円押し目買い、ユーロドル戻り売り、ユーロ円はスピード差からやや底堅い展開を考え以下のレンジを見ておきます。
ドル円 109.40〜109.85
ユーロ 1.2055〜1.2105
ユーロ円 132.30〜132.80
配信日:2021年5月13日