デイリーレポート(2019年7月22日配信)

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WRITER 山中康司
代表理事
金融リテラシー協会は、日本の金融立国化に貢献し、日本の新たな未来を創造するために設立された協会です。 詐欺にあわない知識、お金を活かすための知識、ふたつの知識の普及・啓発を行い、国民生活の向上と日本経済の発展に貢献し、金融経済教育の分...

ドル円は、NY引け後にNY連銀総裁発言がトーンダウンされ、ドル買い戻しが先行してのスタートを切りましたが、その後もドル買いの流れが継続することとなりました。東京市場では日経平均の上昇と米金利上昇が、海外市場に移ってからもユーロ売りがリードしてのドル買いとなり、NY市場では107.97レベルまで買われた後にやや押しての引け。いっぽうユーロドルは東京市場ではドル円同様のNY引け後の調整からユーロ売りが先行したのスタートとなり、欧州市場では前日に買った向きのストップオーダーも重なって一段安の動きとなりました。7月FOMCにおける利下げが25bpで固まりつつあることから、NYダウは反落しましたがドル買いは引けまで継続し、ユーロドルは1.1204レベルまで押してから若干戻しての引けとなりました。

ドル円は前日の下げに対する買い戻しという側面が強かったのですが、金利要因を取り除くと中東における地政学的リスクの上昇もありますし、米国株も上値が重たくなってきていうることから、積極的に108円台を買っていく地合いでもありません。日本の参院選も予想通りで各市場への影響も無いと考えられ、週明けの本日は戻り売りを考えることとなりそうです。107.90レベルをレジスタンスに、107.40レベルをサポートとする流れを見ておきます。

ユーロドルは、ドル買い戻しに加えてユーロのポジションの買いを週末前に調整する動きが強まったのだと思われる動きでした。目立った材料が無い中で、ユーロは対ドル、対円ともに水準を下げる展開が海外市場でも続きました。ただ、ユーロドルの1.12割れはいまだに買いたい向きも残っている様子で、簡単に下抜けさせてはくれない様子です。本日は1.12台前半でのもみあいを考えて、ユーロドルが1.1200〜1.1240、ユーロ円は上値が思いながらも基本的にはもみあいを考えて120.75〜121.15のレンジとします。

レポート全文はこちら http://www.ascendant.jp/gain/daily/Daily.pdf



配信日:2019年7月22日