デイリーレポート(2019年7月2日配信)

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WRITER 山中康司
代表理事
金融リテラシー協会は、日本の金融立国化に貢献し、日本の新たな未来を創造するために設立された協会です。 詐欺にあわない知識、お金を活かすための知識、ふたつの知識の普及・啓発を行い、国民生活の向上と日本経済の発展に貢献し、金融経済教育の分...

週明けのドル円は、G20サミットにおける米中首脳会談で第4弾の制裁関税延期とファーウェイ禁輸解除と米国が中国側に譲歩したことから。これ以上の貿易摩擦激化が当面回避される見通しとなったことを受け、株価とともにリスクオンのスタートを切りました。週末終値から30銭ほどギャップアップして始まった後も底堅い展開が続きましたが、108.50よりも上ではドル売りオーダーも控えていたことからもみあいのままで一日を終えました。いっぽうユーロドルは、東京市場ではドル高の動きを反映してのユーロ売り、欧州市場以降は実需売りとストップが重なり、先週安値を下抜けてからは売りが強まる展開。NY市場を前にいったん買い戻しも出たものの、日中安値を下回り改めてストップを引っ掛けながら1.12台後半へと入り込んでの引けとなりました。

ドル円は、昨日早朝のギャップが108円を挟んで位置していますが、ここよりも上で推移している限りは底堅い限界が続きます。現状昨日の安値が108.10となっていますので、本日もこのギャップよりも上での取引が続きそうですが、108.50〜60の売りも残っていますので、今日のところは108.25レベルをサポートに108.60レベルをレジスタンスとする流れを見ておきます。

ユーロはユーロ高地合いを崩された一日となりましたが、年初からの長期下降トレンドを上抜け、現状は5月下旬からの上昇トレンドの転じている見方でよいはずです。そして週初の水準は上昇チャンネルのほぼ上限に位置していましたので、押しが入り次はチャンネルの下限を試しやすい地合いにあると考えられます。本日はユーロドルが1.1250〜1.1300、ユーロ円は122.10〜60のレンジとします。

レポート全文はこちら http://www.ascendant.jp/gain/daily/Daily.pdf



配信日:2019年7月2日