差し替え: デイリーレポート(2020年2月4日配信)

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WRITER 山中康司
代表理事
金融リテラシー協会は、日本の金融立国化に貢献し、日本の新たな未来を創造するために設立された協会です。 詐欺にあわない知識、お金を活かすための知識、ふたつの知識の普及・啓発を行い、国民生活の向上と日本経済の発展に貢献し、金融経済教育の分...

ドル円は前日NY後場以降の底堅い流れを受け東京市場でも底堅い展開を続けていました。欧州市場に入りポンド売りがユーロ売りにも波及し、ドルの動きとしてドル買いとなったことでドル円はNY昼前に108.80まで戻しましたが、積極的に買い上げるほどの動きも見られず、高値圏でのもみあいのまま引けました。

いっぽうユーロドルは東京市場では動かず、欧州市場以降はポンドとともに水準を切り下げることとなりました。これは週末にジョンソン英首相がEUとの協議で強硬な姿勢を示していたことから、移行期間中に協議がまとまる可能性が一段と難しそうだとの懸念によるものです。NY市場では1.1035レベルの安値を付けたあとは買い戻しも見られての引けとなりました。

ドル円は欧州通貨安によるドル買い戻しとなりましたが、新型コロナウイルスの感染拡大が続いている現状では短期筋の利食い程度しか入ってきませんので、引き続き上がったところでは改めて売りが出やすい地合いとなります。本日も戻り売りを考え、108.80レベルをレジスタンスに108.30レベルをサポートとする流れを見ておきます。

ユーロドルは前日に上がっていたこともありますが、ポンド売りの影響で前日上がり始めた水準まで押した後に買い戻しが見られました。引き続きポンドの動向も気になりますが、それに加えてドル円とともにユーロ円も上がったところでは売りが出やすくなりますので、ユーロは対ドル対円ともに戻り売りを考えたいところです。本日はユーロドルが1.1035〜75、ユーロ円は119.90〜120.30とします。



配信日:2020年2月4日