デイリーレポート(2024年4月11日配信)
ドル円は予想よりも強い米国CPIを受けて153円台に乗せました。
NYまでは151円台後半の小動きでしたが、NY市場朝方に発表された米国総合CPIが3.5%へ上昇、コアCPIも低下予想に反して3.8%と変わらずとなったことで米金利が4.5%を超える動きとともに、ドル円もドル売りオーダーをこなし、さらに介入も出なかったことでドル売り先行の短期筋が損切りに回ったことで153.24レベルの高値をつけました。
ユーロドルも同様でNY市場までは動かず、CPIをきっかけに1.0729レベルまで下落しました。
このユーロドルの下げが大きく、ユーロ円では東京時間よりも下げていることから、介入とは無関係のユーロドルでのドル高に引っ張られたという面が大きいと思われます。また日米首脳会談があったことも介入に動けなかった理由のひとつではありそうです。
本日東京市場では神田財務官が為替に関して特定の水準では判断しないこと、適切な手段を取ることを繰り返していますし、三者会談時点から約1円30銭ほど円安が進行していて、2022年の三者会談から1円40銭円安で介入が入ったことを考えると、さすがに警戒を一段高めたいところです。
日柄的にもまだ上がったら下げるといった振れを生じやすいことも気にしておいた方がよいでしょう。
配信日:2024年4月11日