デイリーレポート(2024年3月26日配信)

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WRITER 山中康司
代表理事
金融リテラシー協会は、日本の金融立国化に貢献し、日本の新たな未来を創造するために設立された協会です。 詐欺にあわない知識、お金を活かすための知識、ふたつの知識の普及・啓発を行い、国民生活の向上と日本経済の発展に貢献し、金融経済教育の分...

週明けのドル円は東京前場に神田財務官が為替介入の準備は常にしていると一段と牽制発言を強めたこともあり上値が重いスタートとなりました。しかし、下がったところでは買いたい向きも多く、151円台前半の狭い値幅でもみあいを続けました。

ユーロドルは終日わずかにじり高という流れでしたが、1.08台前半で40pipsレンジに留まり、四半期末前で一段と動きが鈍くなってきた様子でした。

昨日も書いた通り四半期末かつグッドフライデーで流動性が低下しますので、木曜金曜の動きには注意が必要ですが、水曜までは積極的には取引が手控えられる流れが続きそうです。

米国サイドではFRB関係者もタカ派(アトランティック連銀総裁、年内1回の利下げを予想)、ハト派(シカゴ連銀総裁、年内3回の利下げを予想)双方の意見が出ましたが、前回の金利見通しから考えると現時点ではタカ派的な意見は少数派です。今後の数字次第ではあるものの、強い数字が続いても2回の利下げはあるでしょう。

本日も昨日同様に大きな動きは期待できませんが、介入警戒感が無いユーロ円での買いを考える向きは多そうです。



配信日:2024年3月26日