デイリーレポート(2024年2月29日配信)

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WRITER 山中康司
代表理事
金融リテラシー協会は、日本の金融立国化に貢献し、日本の新たな未来を創造するために設立された協会です。 詐欺にあわない知識、お金を活かすための知識、ふたつの知識の普及・啓発を行い、国民生活の向上と日本経済の発展に貢献し、金融経済教育の分...

ドル円は前日海外市場の流れを継続、欧州市場序盤に前日高値をトライしきれず反落。NY市場では改めてドル買い直しが強まり、一時150.84レベルまで上昇したものの150.85〜90レベルでは相変わらず売りも出てきてやや押して引けました。しかし値幅は狭く終日のレンジは47銭に留まりました。

ユーロドルはドル高の動きから欧州市場序盤まで下げ、一時1.0797レベルの安値をつけましたが、その後はほぼ行って来いの動きとなり東京朝方の水準に戻して引けました。

東京市場でドル買いの動きが見られた時も米金利が上がったわけでもなく、ドル円はやや無理して買っているような印象でした。151円を前に足踏みを繰り返していましたが、本日朝方に高田日銀審議委員が2%目標の実現が見通せると発言したことで出口も近そうだとの見方から150円の大台目前の水準まで下げてきました。

上述した通りこれまで特に材料が無い中で無理してドル買いをしていた向きのストップが増えれば149円台半ば程度までの下げはあってもおかしくありません。ユーロドルも底堅い動きになれば全体的にドルの売りが強まる可能性も高いと言えるでしょう。

短期日柄的にも2月27・28日前後でドル円も日米株もいったん売りが入りやすい流れになってきましたので、週末に向けて引き続き下方向の動きに注意したいところです。



配信日:2024年2月29日