デイリーレポート(2024年1月22日配信)

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WRITER 山中康司
代表理事
金融リテラシー協会は、日本の金融立国化に貢献し、日本の新たな未来を創造するために設立された協会です。 詐欺にあわない知識、お金を活かすための知識、ふたつの知識の普及・啓発を行い、国民生活の向上と日本経済の発展に貢献し、金融経済教育の分...

週末のドル円は東京朝方からドル買いが先行、東京後場には一時148.80レベルと週間高値を更新しました。しかし、財務相の牽制発言が出たこと、週末前のポジション調整から急速に値を下げ欧州前場には147.83レベルの日中安値をつけました。NY市場では米金利上昇の動きとともに再びドル買いが強まったものの148円台半ばまで、引けにかけてはやや押して東京朝方の水準で引けました。

ユーロドルはユーロ円がドル円と同様の動きを見せたこともあって、若干底堅い程度で小動き。終日レンジもわずか32pipsと同意薄のまま週末クローズとなりました。

ドル円は週間高値こそ更新したものの、週後半の動きを見ている限り148円台半ばより上の水準ではドル売りオーダーもミックスしていて、簡単に一段の円安を見る感じはしません。今週は日銀会合、ECB理事会、来週にはFOMCと一連の金融政策会合を前に、これまで円売りで仕掛けてきた向きの利食いが出ている印象です。

ユーロ円でも同様の流れとなっていて、ユーロ円の動きによっては3主要通貨ペアともに下押しする展開もありそうです。



配信日:2024年1月22日