デイリーレポート(2024年1月18日配信)

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WRITER 山中康司
代表理事
金融リテラシー協会は、日本の金融立国化に貢献し、日本の新たな未来を創造するために設立された協会です。 詐欺にあわない知識、お金を活かすための知識、ふたつの知識の普及・啓発を行い、国民生活の向上と日本経済の発展に貢献し、金融経済教育の分...

昨日は休信とさせていただきましたが、一昨日も昨日も円独歩安の状況が続いています。火曜前場には145円台半ばでしたが、前週CPI後の高値を上抜けたことで上昇に弾みがつきました。NY昼頃には147円台乗せとなり、昨日もじり高となりNY昼前には148円台半ばと2日間で3円もの円安が進んだことになります。

背景にあるのは米金利上昇によるドル買いですが、その間ユーロドルは100pips強の下げにとどまり、ドル円とともに円安が目立ったユーロ円の買いがユーロドルの下げを相殺しました。ユーロ円は161円台前半へと上げています。

年始からの円売りの流れが今週に入り改めて強まった感じですが、先週の高値を超えなければ売ってみようと考える参加者もまだ残っていたように思います。先週高値超え、147円台乗せで売っていた向きが一斉に切らされた2日間であったと思います。

こうなるとまた150円の大台をトライする動きになるのではないかという見方も出てきそうですが、昨年11月からの下降トレンドが終わったと見るにはまだ微妙なところで、テクニカルには昨年高値とその後の安値の78.6%戻し149.40までで済めば、また下げる可能性もあるという見方をしています。

昨日高値からは1円離れていませんが、売りを考える向きは戻しの限界点の目安として考えておくとよいでしょう。



配信日:2024年1月18日