デイリーレポート(2019年12月27日配信)

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WRITER 山中康司
代表理事
金融リテラシー協会は、日本の金融立国化に貢献し、日本の新たな未来を創造するために設立された協会です。 詐欺にあわない知識、お金を活かすための知識、ふたつの知識の普及・啓発を行い、国民生活の向上と日本経済の発展に貢献し、金融経済教育の分...

クリスマス明けの東京市場は仲値のドル買い、そして本邦個人投資家が年末年始のスワップ金利狙いでドル買いで動いていたことも加わってドル買いが目立つ結果となりました。その後も欧州勢が不在の中でじり高の展開を辿り休み明けのNY市場では109.68レベルの高値をつけましたが、引けにかけてはポジション調整の売りから若干押して引けています。

いっぽうユーロドルは、東京市場から欧州市場まではほとんど動きが見られませんでした。NY市場に入りドル円とともにユーロ円でも買いが見られたことから、ユーロドルも買いが目立ち1.11台に乗せた後に1.10台に入って引けています。

昨日のドル円は実需とテクニカルな要因での買いでしたが、相変わらず株式市場が年明けの米中合意署名を材料に強い地合いとなっているため、ドル円も底堅い流れが続きそうです。ただ、個人投資家が買った分については、当然どこかで利食いも出てくるでしょうし、スワップ狙いと言っても値動きに比べたらしれています。年末年始の流動性低下にこそ注意を払うべきだと思います。

本日は国内では年末に向けて低調でしょうが、欧州勢も戻ってきますし海外はクリスマスが終わり本格稼働モードに入ってきます。ただ、円関連については東京勢がいなくなると流動性は着実に落ちてきますので、31日、そして年明け2・3日の動きには注意が必要です。本日は109.40〜65のレンジを見ておきます。

ユーロは欧州時間まで動きにくい状態が続きそうですが、最近の傾向としてはユーロ円の動きに追随しやすいため、株式市場とドル円の動きを気にしながら、本日も底堅い展開になりやすいでしょう。ユーロドルが1.1095〜1.1120、ユーロ円は121.55〜90のレンジとします。

なお、デイリーレポートは年内は本日まで、年明けは6日月曜から再開となりますのでご了承ください。今年も1年間ありがとうございました。よい年をお迎えください。



配信日:2019年12月27日