デイリーレポート(2023年9月7日配信)

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WRITER 山中康司
代表理事
金融リテラシー協会は、日本の金融立国化に貢献し、日本の新たな未来を創造するために設立された協会です。 詐欺にあわない知識、お金を活かすための知識、ふたつの知識の普及・啓発を行い、国民生活の向上と日本経済の発展に貢献し、金融経済教育の分...

ドル円は朝方に147.82レベルの高値をつけたものの高値警戒感もあり、その後は後場までじり安の展開が続きました。しかし、安値も147.01レベルと既に147円割れではドル買いオーダーも入っている様子で上下とも動きにくいながらのままで一日を終えています。

ユーロドルは1.07台前半の狭いレンジの中でほとんど動かない流れが終日続いていました。

次の材料待ちという流れになってきましたが来週から再来週にかけての金融政策イベントに向けて注目材料となるのはCPIですが、仮に下げ止まりであるとしても、9月については見送りと考える参加者が多く、9月発表の数字だけでなく10月に発表される数字も併せて考えたいというのが当局、市場参加者、双方の考えであると思います。

円に関しては材料的には円独歩安を継続すると考えるしかないのですが、147円台後半から上の水準ではいつ介入が出てもおかしくないですし、大台150円を素通りさせるとも考えにくいことから、ドル買いで攻めても2円程度と考えると、積極的に動きにくいというところだと思います。

高値圏でのもみあいが続いていますが、抜けた方に1円程度の動きが出ればよいというところでしょうか。またユーロドルも動きが鈍くなってきましたが、対ドルではユーロ売り、対円ではユーロ買いと方向性が異なることも動きにくくしていると言えます。



配信日:2023年9月7日