デイリーレポート(2023年9月6日配信)

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WRITER 山中康司
代表理事
金融リテラシー協会は、日本の金融立国化に貢献し、日本の新たな未来を創造するために設立された協会です。 詐欺にあわない知識、お金を活かすための知識、ふたつの知識の普及・啓発を行い、国民生活の向上と日本経済の発展に貢献し、金融経済教育の分...

ドル円は終日ジリジリと水準を切り上げる動きが続きました。米金利の上昇と介入警戒感がやや後退していることから、やはりドル円は買いと開き直って買いいている参加者が改めて増えてきたように思います。投機的な動きとしては当局を試しに行くような動きもありそうですが、高値147.80レベルということでいつ介入が入ってもおかしくない状況です。

ユーロドルでもドル買いが目立ち安値は1.0706レベルまで下げています。9月の金融政策ウィークはECB14日から始まり、翌週のFOMC20日と日銀会合22日となりますが、9月はFRBは動かないことがコンセンサスであるものの、経済指標による思惑の振れはありそうです。

介入もおそらくが150円の大台乗せの可能性が高そうですが、ここで出てもおかしくはないという認識ではいるべきです。日柄的に16日まではボラティリティが高い状態が続きますので、為替市場だけでなく株式、商品市場にも注意が必要です。



配信日:2023年9月6日