デイリーレポート(2023年8月17日配信)

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WRITER 山中康司
代表理事
金融リテラシー協会は、日本の金融立国化に貢献し、日本の新たな未来を創造するために設立された協会です。 詐欺にあわない知識、お金を活かすための知識、ふたつの知識の普及・啓発を行い、国民生活の向上と日本経済の発展に貢献し、金融経済教育の分...

東京市場のドル円は小動き、欧州市場に入りユーロドルが下げる動きとともにドル買いの動きとなりましたが、145円台後半という警戒水準に入ってきていることもあり積極的なドル買いの動きにはなりませんでした。NY市場に入り米金利が上昇、FOMC議事録で思った以上にインフレ警戒感が示されていたことから金利上昇ドル買いの動きが強まり、ドル円は146.41レベルまで上昇後そのまま高値圏での引けとなりました。

ユーロドルは欧州市場常磐にユーロ円の上昇もあり一時的に買いが強まりましたが、その後は米金利上昇によるドル買いの動きからNY引けまでじり安の流れが続き、1.0871レベルまで押して安値圏での引けとなりました。

FOMC議事録がタカ派的と取られ米金利上昇、ドル高、株安の動きとなりました。ドル円は昨年11月以来の146円台乗せ、その後も146円台前半で底堅い動きが続きます。介入警戒感はあるものの、まだもう少し上の水準ではないかと考える参加者も多く、下がらないから仕方なく買うという動きになっています。

介入はいつどこで出てもおかしくはありませんので、財務省としても効果的なタイミングを考えているというところでしょう。個人的には8月24日以降の月内に注意という見方を繰り返しますが、それまでは米金利上昇によるドルの押し目買いが続きそうです。



配信日:2023年8月17日