デイリーレポート(2023年8月10日配信)

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WRITER 山中康司
代表理事
金融リテラシー協会は、日本の金融立国化に貢献し、日本の新たな未来を創造するために設立された協会です。 詐欺にあわない知識、お金を活かすための知識、ふたつの知識の普及・啓発を行い、国民生活の向上と日本経済の発展に貢献し、金融経済教育の分...

ドル円は東京時間は前日NY市場の上昇分を利食い売りが出て下げる動きとなりましたが、143.00までで下がったところは買いというスタンスは変わりませんでした。海外市場に移ってからは改めて円売りの動きとなり、143.75レベルまで上昇後に高値引けとなりました。

ユーロドルは東京時間は全般的なドル売りの動きからユーロ買いが先行していましたが、イタリア政府が火曜に発表した銀行課税を一部撤回した動きを受けて、欧州株上昇、ユーロ高の動きとなりました。ユーロは対ドルだけでなく対円でも上昇し、157.90レベルまで上昇後やや押して引けました。

本日は米国CPI発表があり、どのような数字が出てくるのかを待ち構えている状況ですが、コンセンサスでは前月で底打ち総合CPIは3.3%へと上昇すると見られています。

コアCPIは前月並みがコンセンサスであるものの4.8%と高止まりが予想されていますし、サービスコストがどの程度全体に影響を与えるのか、また数字次第では年後半の追加利上げ思惑の高まりにもつながりますので、今日はNYに入るまではドルが底堅いものの積極的には動きにくい流れが続きそうです。



配信日:2023年8月10日