デイリーレポート(4/24)(2023年4月23日配信)

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WRITER 山中康司
代表理事
金融リテラシー協会は、日本の金融立国化に貢献し、日本の新たな未来を創造するために設立された協会です。 詐欺にあわない知識、お金を活かすための知識、ふたつの知識の普及・啓発を行い、国民生活の向上と日本経済の発展に貢献し、金融経済教育の分...

ドル円は前日の流れを受けてドル売りがNY市場まで続きました。米金利も一時的に上昇する場面も見られましたがNY市場前場には3.501%まで下げ14日以来の水準となり、ドル円も133.54レベルの安値をつけました。しかしPMIが製造業、サービス業とも予想より強かったことから米金利が反転上昇、ドル円も134.49レベルまで上昇後に134.10レベルに押して引けました。

ユーロドルは東京市場ではドル円とともにユーロ円の売りも出ていたことからやや上値が重たい展開となっていましたが、ユーロドルが1.0938レベルで反転する動きとともにユーロ円も反転上昇、米国PMI発表前にそれぞれ1.0994レベル、147.56レベルの高値をつけ、強いPMIでユーロドルは一時的に反落したものの引けにかけては高値圏に戻しての引けとなりました。

ドル円は水曜の135円台で目先の高値をつけ週末まで調整が入っていましたが、米国PMIが予想よりも強かったことでいったん下値も見た格好となりました。しかし、5月の主要国の金融政策決定会合に向け、3主要通貨で言えばFRBは利上げ打ち止め、ECBはその後も利上げ継続、日銀は緩和継続といった動きが引き続き通貨の強弱にバイアスを与えることとなりそうです。

日本は翌週がゴールデンウィークで2日しか無いため、4月最終週は実需を除いては動きが出にくくなってきますが、日柄的には上下に触れやすい一週間となるため注意が必要です。



配信日:2023年4月23日