デイリーレポート(2023年2月20日配信)

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WRITER 山中康司
代表理事
金融リテラシー協会は、日本の金融立国化に貢献し、日本の新たな未来を創造するために設立された協会です。 詐欺にあわない知識、お金を活かすための知識、ふたつの知識の普及・啓発を行い、国民生活の向上と日本経済の発展に貢献し、金融経済教育の分...

ドル円は米金利上昇の動きとともにドル買いが先行し仲値過ぎに前日高値を上回ると仕掛けのドル買いも加わって一段高となりました。欧州市場前場には10年債利回りが3.927%へと上昇し、昨年11月10日以来の水準となりました。米金利はその後低下に転じましたが、ドル円は一歩遅れて135.12レベルの高値をつけ、その後引けにかけては米国3連休を控えてのポジション調整も入り、1円近い下げを見ての引けとなりました。

ユーロドルも基本的にドル円と同様の動きとなりました。東京朝方からNY市場が始まるまではドル買いの動きからユーロが売られ、週間安値となる1.0613レベルをつけたものの、引けにかけては1.07目前の水準へと日中高値を更新して引けました。

米金利上昇が牽引したとはいうもののドル円の134円台後半よりもドル高水準はテクニカルにはやや行き過ぎ感があったように思います。本日20日がNY市場が休場となることもあって、引けにかけては利食い売りが一気に進んだ印象です。本日は早朝から改めてドル買いとなってはいるものの米国が休みとなることもあって大きく動くことにはならないと見ています。

ユーロドルも今日のところは大きく動くとは見ていませんが、ユーロ売り(ドル買い)の動きは限定的で米国債券市場再開を待ってというところであると思います。本日は以下のレンジを見ておきます。
 ドル円  133.90〜134.70
 ユーロ  1.0640〜1.0700
 ユーロ円 143.10〜143.70



配信日:2023年2月20日