メルマガ(テスト配信)(2019年6月19日配信)

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WRITER 山中康司
代表理事
金融リテラシー協会は、日本の金融立国化に貢献し、日本の新たな未来を創造するために設立された協会です。 詐欺にあわない知識、お金を活かすための知識、ふたつの知識の普及・啓発を行い、国民生活の向上と日本経済の発展に貢献し、金融経済教育の分...

山中です。名古屋講演会へのご参加ありがとうございました。

以下は、今朝配信したマーケット情報(メルマガ)です。初心者の方には難しいと思いますが、こうした内容に抵抗がなくなる水準まで知識をつけていければ最高です。

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前日の膠着相場の反動もあり、各通貨とも要人発言に反応し荒っぽい動きとなっています。ドル円は東京市場では株価が下げる動きに反応して売りが先行、108円台前半に水準を下げた後もじりじりと水準を切り下げる動きが続きました。NY市場の朝方には新潟北部の地震に反応し、一時108.06レベルの安値をつけましたが、直後にトランプ大統領が習主席と電話会談を行いG20でも協議継続と発言、これを受けてNYダウが急騰、ドル円も108.68レベルまで反騰しましたが、相変わらず108円台後半の売りが強くいつもの水準に押して引けました。
いっぽうユーロドルは、東京市場ではドル円同様にドル売りユーロ買いの動きとなっていましたが、欧州市場に入りドラギECB総裁が追加緩和の可能性に言及したことから、ユーロは急落、1.12台半ばから1.1181レベルまで値を下げました。しかし、1.11台では買いも出てくること、トランプ大統領がドラギ総裁の発言に対して苦言を呈したこともあり、1.12台を回復した後はもみあっての引けとなりました。

ドル円は東京では株価、NYでは地震と円高をトライする動きが目立っていましたが、トランプ大統領と習主席の電話会談を好感した株式市場の動きからリスクオンでの引けとなりました。しかし、下も上もダメと結局ドル円はこれまでのレンジをトライしきれず、いつもの108円台半ばの居心地がいい水準で引けています。株式市場を見るならばリスクオンですが、今夜のFOMCにおける今後の金利見通し次第では金利差縮小思惑のドル売りの可能性もあり、ドル円は上下とも動けない流れが今日も続きそうです。本日は108.35〜75のレンジを見ておきます。

ユーロはドラギ総裁の追加緩和発言が出ましたが、総裁はECBの中でも最もハト派な立場を取っていることから考えると、出てきてもおかしくはない発言でもあります。ただ、6月上旬に1.13台をトライし年初からのユーロ売りがテクニカルにいったん終わったと考える参加者が増え、ポジションが落ちたところに改めて売り材料が出たことで当面はユーロの上値が重たくなると考えられます。本日のFOMCの結果次第ではドル売りになる可能性もありますが、それでも上がったところでは売りが出やすい地合いと言えます。本日は1.1175〜1.1225のレンジとします。

ユーロ円は下げたものの引けにかけては株価を見て買い戻しが入りましたが、材料を分解すると、米国の7月利下げ思惑のドル売り、欧州の追加緩和可能性からのユーロ売り、株式市場リスクオンの円売り、と全てが売り材料となっていて、その時々でどの材料を取るのかで動きが異なってきます。しかし、ドル円ではどちらかというとドル売り材料に反応しやすい地合いが続いていますし、ユーロは改めて売りに転じてからはまだ日が浅いことを考えると、ユーロ円は戻り売りがワークしやすいと言えそうです。本日は121.25〜75のレンジでしょう。
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P.S.
今夜のFOMCには何らかのサプライズが含まれる可能性がありますので、相場に関わっていらっしゃる方は十分に注意しておきましょう。



配信日:2019年6月19日