デイリーレポート(2022年11月16日配信)

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WRITER 山中康司
代表理事
金融リテラシー協会は、日本の金融立国化に貢献し、日本の新たな未来を創造するために設立された協会です。 詐欺にあわない知識、お金を活かすための知識、ふたつの知識の普及・啓発を行い、国民生活の向上と日本経済の発展に貢献し、金融経済教育の分...

ドル円は週初からの買い戻しが欧州市場序盤まで続いていましたが、米金利が低下する動きとともにドル売りが再開、その後NY市場に入って発表されたPPIが予想よりも弱かったことから一時137.77レベルの安値をつけました。しかしバーFRB議長がインフレは高すぎると発言したことで引けにかけては買い戻しが進み139円台前半での引けとなりました。

ユーロドルも基本的にドル円同様で欧州市場序盤以降のドル売りの流れからユーロ外となり、テクニカルにも直近高値を上抜けたことからユーロ買いが進みました。米国PPI発表直後には1.0482レベルの高値をつけましたが、ロシアからのミサイルがポーランドに着弾したとのニュースに売りが強まり、1.0280レベルまで下げた後に1.03台半ばへと戻して引けました。

1日を振り返るとCPI以降の短期的なドル安の流れは続いていて、ニュースや発言による戻しはあっても戻り売りの方が強い流れです。ユーロドルでもユーロ外の動きは強いのですが、ロシアのミサイルの話が今後どのようになっていくのかを見極めたいこともあり今日のところはもみあいとなりそうです。

本日は以下のレンジを見ておきます。
 ドル円  138.75〜140.25
 ユーロ  1.0300〜1.0425
 ユーロ円 143.75〜145.00



配信日:2022年11月16日