デイリーレポート(2022年9月16日配信)

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WRITER 山中康司
代表理事
金融リテラシー協会は、日本の金融立国化に貢献し、日本の新たな未来を創造するために設立された協会です。 詐欺にあわない知識、お金を活かすための知識、ふたつの知識の普及・啓発を行い、国民生活の向上と日本経済の発展に貢献し、金融経済教育の分...

ドル円は東京市場では米金利上昇の動きとともにドル買いの動きとなり、朝方安値の142.79レベルから欧州市場序盤には143.80レベルへと1円ほど上昇しました。しかし、その後は動きが鈍くなりNYの引けまで143円台半ばでもみあいのまま引けました。

ユーロドルもドル円同様に東京時間はユーロ売り・ドル買いとなっていましたが、海外市場以降は買いが目立ちパリティを回復したものの動きは鈍く、終日のレンジも62pipsに留まりました。

ドル円は来週月曜が東京市場が休みとなることもあって、下がったら買いたいものの円安に動くと当局が警戒感を示すという動きから積極的には取引しにくい環境となっています。ただ、レートチェックと実弾介入は全く別物で、特に今回はポーズの可能性が高いことから、行くときは1998年高値まで行ってしまうというつもりでいたほうがよいかと思います。

ユーロドルは欧州のスタグフレーション懸念が現実のものとして迫ってきていることを考えるととても買えたものでは無いのですが、ECBもまたユーロ安が輸入物価上昇に繋がり警戒感を示しています。ECBに至っては介入に動く可能性はゼロだと思うものの週末を控えて動きにくいといったところでしょうか。

本日は若干ドルの上値が重たい展開を考え、以下のレンジを見ておきます。
 ドル円  142.40〜143.50
 ユーロ  0.9950〜1.0030
 ユーロ円 142.70〜143.50



配信日:2022年9月16日